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吉澤 俊輔

Author:吉澤 俊輔
1978年 1月 1日 生まれ
北海道は自然豊かな島牧村で育つ。
木の家具を作っています。
宿をやっています。
自然と人、人と人とをつなぐ
そんな暮らしができたらいいな

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2010/02/21//Sun * 01:20
●○木の器

木の器

昨年木工旋盤を手に入れてから円いものが作れるようになりました。
最近は木の器を作ってみてます。

右からエゾヤマザクラ、オニグルミ、イタヤカエデの木。

塗装は荏油。
日本では昔から番傘などの防水にも塗られていて、荏胡麻から採った食用にもなる植物油です。

積み木と同じく、木の持つ木目、色、香り、肌触りといった木そのものの表情を楽しんでもらいたいと思いつくりました。
陶器との違いは軽さとやさしい肌さわり。
そして何より毎日の食卓で使って木のぬくもりを感じてほしい。
道具は使って初めて命が吹き込まれます。
しみがついて、傷がついて、でもそこに愛情が生まれいとおしくなるような器になってもらえたら嬉しいです。

木は種類によってさまざまな表情があります。
今回は器ということでその用途に適した3つの樹種を選びました。
木は一つ一つ育った環境が違います。
さらに同じ木の中でも色の薄いところ、濃いところ、硬いところやわらかいところがあります。
そしてどんな形のものを作るかでその木のどこを使うかが決まります。
木を選ぶこと、木のどの部分を使うかが一番難しくまた面白いところでもあります。
この器たちも器になったときにどんな姿になるのかということを思い浮かべた上で材料が選ばれました。

樹種について

エゾヤマザクラ:
僕にとって桜というとソメイヨシノではなくこの蝦夷山桜です。
春、まだほかの樹木が静かに眠っているうちにぽつんぽつんとピンク色の花が茶色い山肌に彩を添えます。
その合図を待っていたかのように周りの樹木はいっせいに淡い黄緑の葉を芽吹くのです。
淡い桜色の木肌はとても緻密で滑らかで綺麗です。
削るとなんともいえない甘い香りがして、よく薫煙のチップにも使われます。
加工性がよく江戸時代には浮世絵や印刷用の版木に使われていたそうです。
楽器や家具材、食器、あらゆる木製品に向きます。

オニグルミ:
私たちが一般に食べているクルミの実はカシグルミという中国原産のクルミを栽培したものです。
オニグルミは日本の在来種。その実はカシグルミより一回り小さく鬼のように硬いです。
我が家の前の海岸によく打ち上げられ時々そのまま砂浜で芽を出してしまいます。
そのままではかわいそうと庭に植え替えた木はもう屋根より高くなりました。
材質は比較的やわらかく茶褐色の色合いは使い込むほどにつやが出てきます。
耐水性、断熱性があり器にもむきます。
北米のウォールナット同様家具にもよく使われます。

イタヤカエデ:
春、まだ芽吹いたばかりのイタヤカエデの葉は赤ちゃんの手のようです。
芽吹いたばかりでまだ葉のなかに葉緑素ができる前、葉は秋に紅葉する色と同じ色をしています。
イタヤカエデの場合は黄色、エゾヤマザクラは赤と。
そう皆さんご存知ですか、森は春、芽吹きの時、一瞬の間ですが透き通るような淡い紅葉をするんです。
イタヤカエデの透き通るような白い木肌は宇宙を思わせます。
その緻密で硬く粘りづよい性質から、バイオリン、ギター、ピアノの鍵盤などいろいろな楽器に使われます。
家具材としても一級品、使い込むほどに白い肌は飴色になっていきます。
一昨年道洞爺湖サミットで使われた円卓と椅子も北海道産のイタヤカエデです。



器というと、先日日本橋の三越で輪島塗の桐本さんにお会いする機会がありました。
積み木を置いていただいている燕子花さんの紹介です。

桐本さん(http://www.kirimoto.net/index.html)の漆器は輪島塗の伝統技法を守りつつ新しい発想やデザインで普段の生活の中で使える漆器を作っています。
大学でプロダクトデザインを学び、会社でオフィスプランニングをしていたそうで、その新しい感覚と輪島塗の伝統がうまくいかされて漆器の世界に新しい風を吹き込んでいます。
僕のつたない言葉ではうまく伝えられないのでぜひ実物を見て桐本さんのお話を聞いて新しい漆の世界を体感してほしいです。
そして何より漆にかける情熱が表情からひしひしと伝わってきて、前を真っ直ぐみつめ頑張っている人にお会いするとエネルギーをもらえます。

桐本さんを待っている間にスタッフの女性がたくさん漆のついて話をしてくれました。
若い人たちがこうやってものづくりに真っ直ぐに向き合っている姿を見ると本当にうれしくなります。

漆塗りは英語にやくすと「Japan」。
私たちの身の回りから遠くなってしまいましたが、
日本は世界に誇れる文化がたくさんたくさんあるんですよ!
もう一度日本人のあるべき暮らしを心を取り戻しましょう!!













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