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吉澤 俊輔

Author:吉澤 俊輔
1978年 1月 1日 生まれ
北海道は自然豊かな島牧村で育つ。
木の家具を作っています。
宿をやっています。
自然と人、人と人とをつなぐ
そんな暮らしができたらいいな

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2010/12/02//Thu * 22:34
●○アームチェアー

アームチェアー

ペーパーコード張りのアームチェア
一ヶ月以上の時間を費やし完成し、ほっと胸をなでおろしています。

せっかくなので木の椅子ができるまでをレポートしたいと思います。




椅子は人が直接座るために、見た目の美しさだけでなく座り心地、強度といったさまざまな機能性を求められます。
椅子は家具の中でもさまざまな要素が詰まっていて一番やっかいで、また一番の腕の見せ所でもあるのです。

デザインはオリジナルですが、
今回のアームチェアもデンマークの巨匠H.J.ウェグナーさんの影響を受けたものになっています。

まずは材料選びから。
今回は依頼主の要望で一つずつ違う木で作りました。
樹種は左からブナ、ヤマザクラ、オニグルミ、ミズナラの4種、すべて北海道産。

椅子は人の体重を支える強度が必要になるため特に材料選びは慎重になります。
同じ樹種でもその木の成長の仕方によって硬く粘りがあるものやわらかくもろいもの、いろいろな性格のものがあるので一つ一つの材料を見極めなければいけません。

それぞれの板を用意した後はあら木取りをします。
各部材の大きさに板を切ってゆきます。
木目が椅子の足のカーブに合うように、また削ったときに木目がどう見えるかまで考えて材料を木取ります。

次に僕の場合は材料の乾燥に入ります。
木は乾燥するときに収縮、ねじれワレなどをともなうために完成した後のゆがみを防ぐためにも十分な乾燥が必要です。
一般的には人口的に乾燥させた材料を使う方が多いのですが僕は材木屋さんで丸太でもしくは天然乾燥の材料を仕入れているのでここで乾燥をきっちりと行います。
人口乾燥材を使わないのは、従来(最近は新しく低温で乾燥させる方法もあるそうです)の人口乾燥は高温(100度以上)で行うためもともとの木の色や風合いが損なわれたり内部にワレが入っていたり乾燥が十分でなかったりと満足のいく材料を手に入れにくいので自分で納得のいく乾燥を行うことにしました。

乾燥庫は簡単な自家製のコンパネの箱で小型の電気温風機で温度をゆっくり上げ(50度くらいまで)湿度を下げてあげるだけのものです。
厚みが30mmくらいまででしたら一週間で十分に乾燥します。
乾燥が終わった直後は過乾燥の状態なのでシーズニングといって外気にさらしなじませます。

ほぞ

次は各部材の成形
ほぞ組といって凹と凸の加工をほどこし部材と部材を組み立てていきます。
0.1mm単位の正確な作業が求められます。
この椅子は足が丸いので胴つきを作るのが大変で泣きたくなります。

アームチェアー 部材

各部材が全部そろったところ。
まず各材料をそれぞれの大きさに削りほぞ穴を開けほぞ(凸)を作り、角のRを取り最後にサンドペーパーで仕上げます。
今回初めて背板をラミネート(薄い板を張り合わせる)の曲げ木で作ってみました。
機械で作ることのできない曲線は手で削っていきます。

アームチェアー 側

まずは側面の組み立て。
組み立てには接着剤は使いますが金具はいっさい使いません。

アームチェアー 組み立て

全体の組み立てが終了。
この後塗装をしてペーパーコードで座面を編むと出来上がり。

言葉で書くとこれで終わりなのですがこの間にいっぱいいっぱいいっぱい~の行程と工夫と苦労があるんです!!!
この椅子たちも末永くよろしくお願いします。


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