
隣町、寿都の道の駅「みなとま~れ寿都」の渋谷さんのお誘いではし作りのワークショップを開きました。
北海道の木を使いマイカンナでマイハシ作り!
普段あたりまえのように目にしている木ですが、実際触れることの少なくなってしまった北海道産の木。
鉋で削って触れて身近に感じてもらえたら嬉しいです。
今回は「さくら、ヒバ、クリ」の3種類の木を用意しました。
さくらは、ほんのり桜色の肌で削るとあま~い香りがしてやさしい感じ。
ヒバは針葉樹、ヒノキの仲間で削るとさわやかな香りで抗菌作用もあります。
クリはタンニンを多く含み、昔から家の土台なんかにも使われるもっとも水に強い木。
木を削る鉋「かんな」、
みなさん聞いたことくらいはあると思いますがきっとちゃんと使ったことがある人は少ないとおもいます。
本来日本の鉋は世界一の切れ味といわれ、上手な人が削ると向こう側が透けて見えるほど薄い鉋屑ができます。
削った肌はどんなに目の細かいサンドペーパーで磨くよりもすべすべなんですよ。
しかし調整が難しいこともあって、今本職の大工さんでも鉋を使うことはまれになってしまいました。
そんなときだからこそ鉋で削ってはし作りを。
まずは長さを決めます。
いろいろ長さに定義があるみたいですが自分の使いやすい長さで大丈夫。
それから木の木目に逆らわないように鉋で先を削ります。
みんな鉋を使うのは初めてで最初はうまく削れず戸惑っていましたが、
しゅーっ、しゅーっと滑らかに削りくずが出てくると目が真剣になってました。
そしてあたりは木の香りでいっぱいに。
ヒバの削りくずはそのままお風呂に入れたいくらいなんですよ。
好みの太さに削った後角を落として汚れを防ぐためくるみ油を塗って完成です。
じっと木を見つめ、触って、香りをかんじて作ったマイハシたちは、
今ころきっとおいしいご飯を運んでくれているかな。