●○ プロフィール

吉澤 俊輔

Author:吉澤 俊輔
1978年 1月 1日 生まれ
北海道は自然豊かな島牧村で育つ。
木の家具を作っています。
宿をやっています。
自然と人、人と人とをつなぐ
そんな暮らしができたらいいな

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2018/02/10//Sat * 22:01
●○えぞふじ最終回



後志版、えぞふじ最終回になります!

畑からパン

先日、念願だった石臼挽き製粉機を手に入れました。畑で育てた小麦を粉にしてパンを焼きたいと思っていたのです。自分たちで育てたお米が格別に美味しかったので、挽きたての小麦で焼いたパンもきっと美味しいに違いないですよね。はやる気持ちをおさえて、小麦の粒を石臼挽き製粉機で粉にしていきます。ふすまも一緒に入るちょっと茶色い全粒粉が出来上がりました。
春一番の種まき、粉になる前の小麦を目にしたのはその時が初めて、この小さな種が、いつも食べているパンや麺、お菓子の源なんだとしみじみ思いました。イネ科の雑草と見間違うほどそっくりな小麦の芽が可愛かったこと、小麦の葉をむしゃむしゃ食べる青虫がたくさん発生して一匹づつ手で捕まえたことも大切な思い出です。北海道では小麦の収穫は真夏の8月、文字通り小麦色に染まった麦畑で鎌を使い手で刈り取ります。刈り取った小麦は天日干しし、足踏み脱穀機で脱穀、そして、製粉です。
この小麦粉に、果物から取った自家製酵母と、湧き水、手作りの塩を混ぜ発酵させて、まきストーブで焼き上げます。ストーブの扉を開けた時の感動は言うまでもありません。焼きたてのパンの外側はパリパリで中はしっとり、小麦の香りがホワッと立ち上り、かむと優しい甘みが口に広がります。そのままなにもつけずにあっという間にたいらげてしまいました。
畑からパンが生まれるまでの巡り行く大地の物語は、食べるということの本当の豊かさと尊さを教えてくれているような気がします。

#えぞふじ


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2017/12/22//Fri * 21:43
●○幸せの手前みそ




幸せの手前みそ

今年最後のえぞふじはみそ作りについてです。
一年間お付き合いいただきありがとうございました。
来年一月からは全道版の朝の食卓に掲載欄がかわりますが引き続きよろしくね!

せっかくなので一年間の記事をまとめてみました。お時間あるときにでも読んでください♪

幸せの手前みそ

今年は、一足早く冬の使者がやってきて、辺りはもう真っ白ですね。この季節、我が家で恒例となっているのがみそ作りです。最近、自分でみそを作る人が増えてきて、5年くらい前から我が家でも仕込むようになりました。毎年腕は上達し、今ではみそ作りのワークショップを開くようになりました。
去年から、自家栽培の大豆、麹も自家栽培のお米で作る自家製、塩も海水を煮詰めて作った手作りという100%手前みそを作っています。塩まで手作りはなかなかないでしょう!畑に豆を撒くところから始まるみそ作り。昔から「一粒は鳥のために 一粒は虫のために 残りの一粒は人のために」と言うそうで、人間だけでなく周りの生き物への気遣いも込められていました。図らずも、今年も鳩やカメムシ、そして最後には鹿たちのお腹を満たす結果になりましたが、なんとかみそを仕込むだけの大豆を収穫できました。
大豆は、水で戻してまきストーブの上で一晩コトコト煮て潰し、麹と塩を混ぜて樽に詰め、一年間熟成させます。先人たちが築いてきた発酵と言う知恵、その中には、自らの手で作物を育て食べものを作ることの喜びと尊さが詰まっています。
朝の台所、お出汁を取った鍋に畑から摘んできたばかりの小松菜を入れ、最後にみそをとくと、食卓は甘いみその香りで包まれます。そのみそ汁を口に含んだ時の幸せといったらもう!私たちの暮らしがこの北海道の大地と繋がって行くことを実感する瞬間です。幸せの手前みそ作り、みなさんも挑戦してみませんか。

大地に還る

最近、木の器を作るのが楽しい。ご飯やおみそ汁をよそっても、パンやパスタをのせても、ほっとするぬくもりがあるんですよね。
朝、家族で炊きたてのご飯とおみそ汁をいただく。ご飯は自分たちの田んぼで 大切に育てたお米。おみそも自家製で、もちろん器もお手製だ。木のおわんを手にすると優しい肌触りで癒やされてしまうのは作り手の思い込みだろか。
朝食後、工房のまきストーブに火を入れて、木工旋盤のスイッチを入れる。勢 いよく回る木の塊に刃物をあてると、シュルシュルと気持ちよく木くずが飛び散り、クルミの木がお皿へと姿を変えてゆく。この器には春の山菜の天ぷらをのせようかなと、考えるのも楽しい。
材料にする「木」はこの北海道の大地で育った「樹」。器にはオニグルミやエゾヤマザクラなどを使う。出来上がった器には自分で育てたエゴマの種から搾るエゴマ油と、地元の養蜂家さんに分けていただく蜜蠟(みつろう)を混ぜた手作りの塗料を塗る。全て北海道の大地から生まれ、そして大地に還ってゆける素材だ。
かつて木の文化の国と言われた日本。先人は住まいから生活のあらゆる道具まで木を上手に使い暮らしていました。私たちが木の物に懐かしさやぬくもりを感じるのは、そんな昔の記憶を心のどこかに持ち続けているからかもしれませんね。
大地に還らない物が増えた今だからこそ、いつかその役割を終えた時、また大地に還ってゆける物を作りたい。そんな思いを込めて。

海からの贈り物

まきストーブの上でお鍋が湯気を立ててコトコト。北海道ならどこの家でも見かける風景かもしれませんね。部屋の湿度を保つ昔ながらの加湿器です。
我が家はそこに一工夫。実は鍋に入っているのはただの水ではなくて海水なのです。海水をどんどん煮詰めていくと、少しずつ真っ白な結晶ができてきて、そう!海の塩ができあがります!にがりやカルシウムなど海の成分がそのまま残った優しくまろやかでとっても美味しい塩です。焼き魚にパラリとふっても、おにぎりの塩にしても、それだけで料理の味をひきたててくれる、うちではかかせない調味料です。
生命の起源と言われる海。「海」と言う漢字は「水の中に人の母がある」と書きます。その海には地球の成分の全てが含まれているとも言われます。海の水は、水蒸気となり空へ昇ると雨となって大地に降り注ぎ、川となってまた海へと巡って行きます。何十億年と言う歳月をかけ、雨は少しずつ大地のミネラルを溶かしこみながら現在の海になったと言われています。海の塩は地球の悠久の歴史がぎゅーっと詰まった海からの贈りのと言っても良いかもしれませんね。
そんな話に思いを巡らせていると、冬の荒れ狂う日本海もなんだか愛おしく見えてくるから不思議です。今日も冬の少ない晴れ間を見つけて海の水を汲みに出かけます。波のうちよせる岩肌には岩海苔や布海苔が元気に育ち、潮だまりには次の宿営地に向かう鴨たちが羽を休めています。冷たい冬の海にもしっかりと息づく生き物たちがいます。
この海が、いつまでも美しくありますように。

開墾の田んぼ

森の樹々たちが芽吹きの季節を迎え、今年も田おこしが始まりました。田んぼの会を作り、仲間とお米作りを始めて三年目になります。
二十年近く耕作放棄され、林に戻っていた田んぼの木を四十七本も切るところから始まったお米作り。田植えからはさ掛け、脱穀まですべて人の手でやり遂げます。狩場山の残雪を見上げ、鍬で挑む田おこし、子供達が泥んこになって走り回る代掻き、田んぼに水が入るとその晩からカエルたちの大合唱が始まります。隣の人と植える速さを競った田植え、普段見ることのない稲が花咲く瞬間にも出会いました。
農薬も肥料も使わない田んぼにはカエルやドジョウが泳ぎ、トンボたちが空を舞います。時に鴨のつがいも現れ、子供達には格好の遊び場です。近所のおばあちゃんには鍬の持ち方から稲の刈り方まで、六十年培ったお米作りの技術を伝授してもらっています。田んぼは、様々な生き物たちに、子供から大人まで、みんなが集う憩いの場になっています。
秋、稲たちがこうべを垂れ黄金色に染まった光景を見たときは感動して涙がでそうになりました。収穫祭には田んぼで切った木を燃やして羽釜でごはんを炊きます。炊き上がった艶々のお米の美味しいことといったら、一緒に汗を流したものだけが味わえる醍醐味です。
自らの手で土に触れお米を育てることは、私たちの暮らしが巡り行く自然の循環の中にあることを教えてくれました。それは、命あることの源を探る壮大な旅のようなものですよ。今年もお米作りの一年が始まります。

ぼくらの島牧宣言

先日、島牧の宮内温泉を舞台に「ぼくらの島牧宣言」が開催されました。スイスで近自然学を研究している山脇さんをゲストに迎え、島牧に眠る地域の魅力を再発見しようというイベントです。
Uターンで島牧に戻って来て温泉旅館をつぐ決意をした人、島牧に移住し、新規就農で自然栽培のトマトを作る人など、将来の夢を語りながら、ヨーロッパでも環境先進国と言われるスイスの事例も交えて島牧の未来について意見交換をしました。豊富にある温泉熱や村有林などのバイオマス資源の活用方法の話題も魅力的でした。
この春には、スイスを訪れる機会があり、山脇さんにスイスの町づくりの様子を案内していただきました。ウッドチップを燃料にしたバイオマスの地域暖房、高気密高断熱で地元の木材を取り入れたエコアパート、コンクリートを使わない自然の景観や野生生物に配慮した河川護岸、道路による動物たちの移動の分断を解消するエコブリッジなど自然と人の暮らしの共生を考えた町づくり。どこへ行っても町並みが美しかった。食べ物もオーガニックの食材がどこでも手軽に手に入ります。郊外の森にはブナやカエデの木があって、フキノトウの花も咲いていました。気候風土の似ている北海道の未来を見たようなワクワクする旅でした。
自然の恩恵に授かった豊かな暮らしの新しい可能性を再確認した、ぼくらの島牧宣言。先ずは、自分が心地よいことから始めよう、山脇さんの言葉が胸にストンと落ちていきました。

手作りの家

真っ白な漆喰をコテに取り、壁を均していく。我が家が、映画の撮影に使われることになり、塗り残していた壁を塗りました。子供の頃にやった泥遊びの感覚がよみがえります。家作りってやっぱり楽しいですね。
築38年のどこにでもある木造モルタルの家は、僕の生まれ育った生家。不慮の火事にあい、それを機にセルフビルドでリノベーションすることになりました。ちょうど3.11の震災後でサスティナブルな暮らしに興味を持ち、出来るだけ自然環境に負荷の少ない家を目指そうと、友達と設計をしました。
北海道産の木材を使った内外装、電気は太陽光と風力の独立型ハイブリッド自家発電、暖房はまきストーブ、給湯もまきのボイラー、新聞紙を使った断熱材、ホタテの貝殻の漆喰壁、バイオトイレなど、サスティナブルな暮らしを考えた家です。たくさんの仲間の協力で実現することができました。
暮らし初めて3年目。お風呂を温めるために畑で小枝を拾うのに必死になったり、お天気の悪い日は電気が使えなくなり、電気が限りあるものという事を知ったり、まきストーブの中でパンを焼いたらすっごく美味しくてそれを食べに通って来る人ができちゃったり、不便だからこそ味わえる喜びや発見がたくさんあることを学んでいます。最近は、そんな暮らしぶりを見に訪ねて来てくれる人も増えてきて嬉しいな。
手作りの家、そこには生きることの喜びと、自然を慈しむ心、そして、たくさんの人たちの笑顔が詰まっています。

小さな町の小さなマルシェ

先月、紅葉真っ盛りの島牧で、小さな町の小さなマルシェが開催されました。
食べ物や生活の道具、エネルギーから住まいまで、人と大地の繋がりを大切にした暮らしを提案してゆきたい。そんな思いを胸に仲間と始めたマルシェも今年で6年目になりました。近隣からはもとより、ニセコや札幌からも含め、25店ものみなさんに出店いただき賑やかなイベントになりました。
天然酵母のパン、体に優しい素材の焼き菓子、草木染めの雑貨、まき窯の陶器、太陽光発電 など自家発の道具、自然栽培の野菜とその野菜を使ったランチなど、日々の暮らしを豊かにしてくれるお店が並びました。
お腹を満たした後は、ヨガや整体に、ピアノの演奏など、心も体も癒される催しもあります。田んぼの会で育てた新米の餅つきでは、みんなで餡子を包んで食べました。お餅を頬張った時の子供たちの笑顔といったらもう!昔ながらの足踏み脱穀機の体験もあり、天日干したお米を脱穀し、羽釜とまきストーブで炊いて食べました。その土地の土を使って作るアースオーブン作りのワークショップに、サスティナブルな暮らしを目指しリノベーションした我が家のオープンハウス、そして、トモエ幼稚園の先生のお話会、紅葉のブナの森の散策と盛りだくさんの二日間でした。
人の暮らしの根っこには、いつもこの地球の大地があることを実感してもらえたら嬉しいな。人と自然が調和した豊かな暮らし、これからもみなさんと一緒に考えていきたいと思います。



2017/09/28//Thu * 09:06
●○手作りの家



今月の北海道新聞のコラム、えぞふじです♪

「手作りの家」

真っ白な漆喰をコテに取り、壁を均していく。我が家が、映画の撮影に使われることになり、塗り残していた壁を塗りました。子供の頃にやった泥遊びの感覚がよみがえります。家作りってやっぱり楽しいですね。
築38年のどこにでもある木造モルタルの家は、僕の生まれ育った生家。不慮の火事にあい、それを機に自分たちでリノベーションすることになりました。ちょうど3.11の震災後でサスティナブルな暮らしに興味を持ち、出来るだけ自然環境に負荷の少ない家を目指そうと、友達と設計をしました。
北海道産の木材を使った内外装、電気は太陽光と風力の独立型ハイブリッド自家発電、暖房はまきストーブ、給湯もまきのボイラー、新聞紙を使った断熱材、ホタテの貝殻の漆喰壁、バイオトイレなど、サスティナブルな暮らしを考えた家です。たくさんの仲間の協力で実現することができました。
暮らし初めて3年目。お風呂を温めるために畑で小枝を拾うのに必死になったり、お天気の悪い日は電気が使えなくなり、電気が限りあるものという事を知ったり、まきストーブの中でパンを焼いたらすっごく美味しくてそれを食べに通って来る人ができちゃったり、不便だからこそ味わえる喜びや発見がたくさんあることを学んでいます。最近は、そんな暮らしぶりを見に訪ねて来てくれる人も増えてきて嬉しいな。
手作りの家、そこには生きることの喜びと、自然を慈しむ心、そして、たくさんの人たちの笑顔が詰まっています。

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